ビンテージアコギは本当に鳴るか?②(ヤマキ、キャッツアイ、Kヤイリ)

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ギター弾いてますか?

今回も前回同様、私が試奏してきたアコギの数々を
ご紹介したいと思います。

(はじめにお断りしておきます。ここで私が言ういい音、鳴るギターとは、あくまで個人の主観であり、私が今まで良く聞いてきた音楽の傾向が強く影響したものですので、すべての人に当てはまるとは限りません。どちらかというとロック系ばかりを好んで聞いて来ましたし、フィンガーピッキングが主体のソロギターばかり演奏してます。その辺りを考慮頂いてご参考にして下さい。)
目次

YAMAKI  YW-40、special

ヤマキはジャパンビンテージ好きの間ではとても人気のギターメーカーの一つです。既にメーカーも存在せず生産本数もさほど多くないので、高級機種には結構いい値段が付きます。

(ヤマキで検索すると麺つゆが出てきますが、めげないでください。当時のヤマハを意識したネーミングとロゴですねぇ。)

私が手にしたのは、YW-40とSpecialです。

1970年代のYW-40

こちらは、トップがスプルース単板でサイド&バックはローズウッド合板のギターでした。

やはりオークションで落札したのですが、とてもよく鳴りました。特に低音の太さは私の好きなボリューム感のある音でした。ギター自体の作りもよくバランスはいいのですが、高音の伸びに若干不満がありました。

YAMAKI Special

こちらは当時の楽器量販店ワルツ堂とのタイアップモデルです。ネックに強度確保のためなんとアルミ板を仕込んでました。

ヤフオクで2万円位で落札しましたが、サイド&バックに白濁(当時のギターにはよく見られる症状で、音そのものに影響はないけれど見た目が悪くなるので比較的値段も安くなります。)があり

弾いてみても決してYAMAKIの鳴りではありませんでした。ネックのアルミのせいでしょうか?トップはスプルース単板でサイド&バックはローズウッド合板と、先のYW-40と同じ仕様なのですが、鳴りませんでしたねぇ。

YAMAKIはいまだに上位機種を手にしてないので、YM-2000とかYW-100あたりのオール単板をいつか弾いてみたいと思ってます。

でもなかなか手ごろな価格でいい個体には巡り合えていません。マニアも狙ってますから異常な値が付いたりします。

Ibanez アイバニーズ AW-70

ナットを取換え中のAW-70

それにしても汚い作業場

アイバニーズはどちらかというとエレキギターのメーカーのような印象が有りますが、1970~1980年代のアートウッドシリーズはアコースティックギターでも隠れた名器ではないかと思います。

私が手にしたのはAW-70で、トップはスプルース単板、サイド&バックマホガニー単板の物でした。ペグが他のメーカーと違って独特の形状をしてました。

型番から当時7万円のギターなのでそこそこ良い物だろうとは思ってましたし、オークションでもあまり知名度がないからかわりと安値で購入できました。

届いたAW-70を弾いてビックリ!

あのYAMAHA FG-700と遜色ないくらい大きな音がしました。個人的にはマホガニーの音は好みではないのですが、そんなことを忘れるくらい鳴ってました。

日本のビンテージにはまだまだ隠れたいいギターがあるのだなと再認識させられたギターです。今でも3~4万円くらいでは手に入るんじゃないかと思います。メーカーにこだわらないなら一押しのギターですねぇ。

Cat’s eye (東海ギター)

Cat’s eyeシリーズはCE-300、CE-600、CE-1000Dと手にしてみました。

CEー300

CE-300はジャンク品で3000円位で購入しましたがブリッジが半分浮き上がりなんと瞬間接着剤とボルトで固定してありました。

自分でリペアしようと思い、トップ板まで剥がしてみて

これまたビックリ!

これは、ギターの形をしたべニア板そのもののような代物でした。木の素材もブレーシング(力木)の処理も悪く、時間かけてリペアしてまで弾いてみる気になれませんでした。

未だに私の作業所にバラバラの状態で投げられています。

次に手にしたのはCE-600と1000Dでした。

さすがに当時の10万円クラスのギターだからと期待してましたがバックが合板のせいかどちらも鳴りません。

おなじCE-1000でもバックがローズウッド単板の物もあります。私が手にしたのは1980年代前半のCE-1000Dだから鳴らなかったのかもしれません。

やはり、オール単板の1500あたりでないと鳴らないのかなぁ。

でもCE-600、1000Dであの程度の鳴り方ならその上まで手を出す気にはなりませんでした。結構マニアも多いメーカーですが、CE-300の内部を見た時の衝撃(ガッカリ感)が大きすぎて私的にはもういいです。

K・yairi

以前にもギター回顧ろっく6⃣で紹介しましたが、私がオークションにはまるきっかけとなったメーカーです。

K・yairiもS・yairi同様歴史のある国産メーカーのひとつで現在も手工ギターとしていろんなアーティストに愛用され続けているギターです。

DY-18(アルバレズ・ヤイリ)

DY-18ヘッドのロゴは結構気に入ってました。

初めて手にしたK・yairiぎたーは海外輸出用に作ったA・ヤイリのDY-18でした。仕様はK・yairiと全く同じです。

低音から高音までバランスよく鳴る優等生のギターでした。トップはスプルース単板、サイド&バックはマホガニー単板です。

悪くはないのですが、マホガニーのまろやかな温かみのある音は好みがわかれるでしょうし、低音の迫力に欠ける点が物足りませんでした。

YW-800、1000

トップは800がハカランダ合板、1000がスプルース単板、バックは800も1000もハカランダの合板です。トップはアバロンの装飾がきれいで結構オークションでも人気になってました。

YW-1000

合板ですけど美しいハカランダ

(ちなみに1000の方は、サイド&バックにやはり白濁がちらほらありました。)

作りもしっかりとしていて見た目も美しいギターではありますが、

「鳴りません。」

ハッキリ言います。鳴りません。

バックがハカランダとはいえ合板のせいか硬い音です。音に奥行きを感じられませんでした。

K・yairiのブランド力と見た目でこのギターを選択するならばそれはそれでいいとは思いますが、サウンド重視の方にはおすすめできません。

結構好き勝手な評価をしてますが、それぞれのメーカー及びファンの方悪評をお許しください。


今回はここまでにします。

まだまだ私のアコギ独断評価は続きます。

欲しいギターが見つかるかも。
アコギパーツの豊富な品揃え。

アコギ上達の近道

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