ギターの木材神話(ハカランダの単板がホントに一番良く鳴るの?)

ギター回顧ろっく

こんにちは

みなさんギター弾いてますか?

ギター上達の第一歩は、5分でも10分でもとにかく
毎日弾くことです。

毎日ギターに触っていると、もちろん腕前も上がりますが、
ギター自体もそれに応えてよく鳴るようになります。

良いギターに出会ったら、毎日かわいがってあげましょう。

今回は、ギターに使われる木材の話。

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ギターに使われる木材の種類

少しアコギに詳しくなると、みんな口をそろえて
ハカランダ最高、 ハカランダが一番 と言います。

ホントにそうでしょうか?

ここではギターの音に一番影響するギターのボディー材に
ついてお話しします。

ギターに使われる代表的な木材は

アコースティックギターで使われる木材は、場所によって
異なります。大まかに、ボディトップ、サイド&バック、ネック
指板、ブリッジに分かれます。

アコギの音に最も関係が深いのはボディトップとサイド&バック
の材質です。

ボディトップに使われる木材

スプルース

スプルースはマツ科トウヒ属の常緑針葉樹の総称。

スプルースは木目が端正で美しく、軽量な上、適度な強度と弾性をもち、
音の振動伝達にも優れている木材なので、建築資材(ドアやフローリングなど)や楽器にも多く利用されています。

これはエゾ松

昔のYAMAHAはトップ材にこのエゾ松を使用したものが
ありました。今では高級ギターにしか使われていません。

アコースティックギターのトップ材のほとんどはこのスプルースです。
スプルースは種類も多く価格もピンキリです。
なかでも8割くらいはシトカスプルースが使われています。

【シトカスプルース】

シトカスプルース

シトカスプルース自体は材木の単価としては安価な方ですが、
ギター製作に必要な20㎝以上の柾目板を切り出すには、樹齢数百年
の巨木が必要となり高価になります。

同じシトカスプルースでも木目や品質によってそれぞれランクが
あります。(まあ見た目を気にしなければ、ランクによる音の差は
あまりないような気はしますけど。)

音的には癖のない硬質なキラキラした音です。

【イングルマンスプルース】

イングルマンスプルースはシトカスプルースより少し高価です。
白っぽいものが多いことからホワイトスプルースとも呼ばれ、
音的にはシトカスプルースより少し柔らかめで繊細な音。
フィンガーピッキングによく合う音です。

【アディロンダックスプルース】

シトカスプルースより木目の幅が広く、音的にはパワフルでドスン
と響くようなブライトな低音、煌びやかで伸びのある高音
が特徴です。

以前はマーチンやギブソンのビンテージものによく使われていましたが、
現在では超希少な木材となり、マーチンのゴールデンエラシリーズなど
の高級なギターに使用されています。

【ジャーマンスプルース】

別名ヨーロピアンスプルースとも呼ばれ、ピアノ、バイオリン、リュート
など様々な楽器に使用されてきました。

音的にはで硬めで上品ながらパワフルさもある、まさにギターに
うってつけのような木材です。こちらも近年採れなくなってきたため
価格が高騰しています。

なんとジャーマンスプルースで自作されています。↓

シダー

ギターに使われるシダーはヒノキ科に属する針葉樹で、主に米杉のことを指す。

スプルースに比べて、丸みのある柔らかい音なのでクラシックギター
に主に使われます。どちらかと言えばフィンガーピッキング向きの音。

サイド&バックに使われる木材

ローズウッド

サイド&バックの木材の代表格はローズウッドです。
マメ科ツルサイカチ属の木で、日本名は紫檀とも呼ばれます。
比重も強度も高く、害虫にも強いことから古くから家財道具や
楽器に多用されてきました。

このローズウッドにもたくさんの種類があります。

【インディアンローズウッド】

ローズウッドと言えばほとんどがこのインディアンローズウッドです。
比重も重く強度もしっかりしているので、倍音がキレイに出て艶やかな
高音とどっしりとした低音、中音域にも広がり
がありバランスに
優れた木材です。

【ホンジュラスローズウッド】

ホンジュラスローズウッドはその模様がハカランダにも似ている
ことから別名ニューハカランダとも言われてます。

ハカランダよりも堅く、共鳴性も高いことからやはりインディアン
ローズウッドよりは高価で高級な部類に入ります。

音的には、明るくハッキリしたやや硬質な音

【マダガスカルローズウッド】

先ほどのホンジュラスローズウッドより、最もハカランダに似ている
のがこのマダガスカルローズウッドです。この材ももはや入手困難
になって、かなり高級な部類になります。

音もハカランダに近く、硬質で芯のある音をだします。
ハカランダよりは少し粘り気のある感じです。

【その他のローズウッド】

たまに目にする、キングウッドココボロバリサンドルなども
ローズウッドの一種です。それぞれ若干特性は異なりますが、
音的には近いものがあります。

近年は良質なローズウッドが高騰しているため様々な種類の
ローズウッドの使用が試みられています。

マホガニー

サイド&バック材としてローズウッドの次に多いのがこの
マホガニーです。

ギブソンやマーチンD-18 のサイド&バック材として有名です。
耐久性がよく、乾燥しても変質しにくいので楽器としても最適の材です。

音はローズウッドに比べ柔らかみ(温かみ)のあるのが特徴です。
低音もしっかりと出ますが、高音の伸びやキラキラ感は少ない印象。

マホガニーにもホンジュラスマホガニーアフリカンマホガニー、
サペリなどの種類があります。中でも、キューバンマホガニー
ほとんど絶滅した幻のマホガニーとしてルシアーには憧れの材です。
(注:ルシアーとはギター製作者のこと)

一般的なマホガニーと比べやや硬質かつ均一な木質と滑らかな肌目、
柾目にしたときのリボン杢が特徴的です。

超稀少なキューバンマホガニー

ハカランダ

ハカランダは正式にはブラジリアンローズウッドと呼ばれローズウッドの
一種ですが、同じローズウッドの中でもその稀少性と価格から別格の
扱いをされています。

ほれぼれするほど美しい木目のハカランダ

ギブソンやマーチンなどのギター創世記にはその響きの良さと、
見た目の美しさから最適の材として重宝がられ、サイド&バック材
としてよく使われていましたが、その後乱獲がたたり絶滅危惧種
に指定され、現在では非常に入手が困難になりました。

マーチン社でもハカランダが使用されたギターの生産は1969年あたり
までと言われています。ただブラジルの輸出規制後もマーチン社にはかなりの
ストックがあったので、高級器にはハカランダが使われていました。

ギター用の単版として使えるハカランダはほとんど手に入らないし、
あったとしても驚くほど高価です。ですからハカランダを薄く削って合板
にしたり、よく似た材で代用したりしているのが現状です。

ハカランダの音は「立ち上がりの早い」「はぎれのよい。」 「抜けの良い乾いた音」
「パワーがある」などといろいろ表現されていますが、言葉にならないくらい
素晴らしい音だと思います。

実は私、ハカランダの単板の音だけは、実際に耳にしたことがありません。

ハカランダが重宝がられる要因はもう一つあります。
それは木目の美しさです。あの独特のうねるような木目はどれ一つ
同じものはなく、まさに自然が生み出した造形美の象徴といえます。

合板のハカランダでも見た目だけはほれぼれしますよ。

個人的には、合板の場合表面の木材による音の特徴は
ほぼ出ないと思ってます。要するに見た目が違うだけ。
ハカランダ神話に疑問

超高価なハカランダ単板を手にしたことの無いおじさんのひがみかも
知れませんが、

ハカランダってそんなにいい?

ギターをコレクションとして楽しんでいる人が、あの美しい木目に
飛びつくのは分かるような気がします。ハカランダはある種
グッチとかヴィトンのような所有欲を満たすブランドの様なものに
なってしまった感。

金に糸目をつけないフォーク歌手が、こてこてギラギラのインレイで
装飾したハカランダのギターでフォークソングを歌ってるのを見ると
うらやましさより、違和感を覚えます。

批判を覚悟で言わせてもらいます。
音にこだわるなら、ハカランダにこだわらなくてもいい。

合板のハカランダなら単板のインディアンローズウッドのほうが
確実に良い音がします。

私自身合板のハカランダは何本か手にしました。
モーリスW-60、M-101、K・yairiYW-1000、YW-800など興味本位で
弾いてみましたが、残念な合板の音ですよ。

さらに言えば、ハカランダという名前だけで、相応しくない
高額の値段がついてます。ギター初心者の方には

見た目や名前だけに惑わされてほしくありません。

おじさんはHD-28Vのインディアンローズウッド単板の音で
十分満足していますし、それ以上高額なギターには手が出ません

平太
平太

やっぱりひがんでるんじゃないの?

昭平令
昭平令

本当は、ポーンと100万出してアディロンダックのハカランダ弾いてみたい。100万でも足りないか?

メイプル

メイプルとは楓のことで木材としては結構ありふれてますね。
ただメイプルにも種類がありまして、模様の美しいヨーロピアン
メイプルは希少価値があります。

ギブソンのDOVEとかJ-200には古くから使われていました。
最近では、テイラーに使われています。

ただメイプルで最もなじみ深いのは、やはりギブソンの
レスポールでしょう。独特の美しい模様は、「トラ杢」とか
「バーズアイ」とか呼ばれて人気です。

オーストラリアのメイトンやコールクラークにもメイプルは使われて
いますがこちらは、クイーンズメイプルと呼ばれ実はミカン科の木です。
音も中低域がバランスよく鳴り、明るい音がします。

とても硬い木材なので音も硬質なジャキジャキとした感じで、
サスティンも短めです。

メイプルに関しては、好みもあるでしょうが音で選ぶというより
見た目で選ばれる材のような気がします。

まとめ

まとめですけど、まだまだギターの材については
書き足りませんので、次回第二弾として記事にします。

アコギの材はたくさんありますが、私自身全ての材について
弾き比べたわけではありません。ただかなりの種類のギター
には触れてきましたのである程度参考にはしていただけると思います。

ところでギターに使用される木材についてこんな記事を見つけました。
「それを言っちゃ~お終いよ。」という内容ですが、なんとなく
頷けますね。↓

 

今回はこの辺で、

それでは

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