ごあいさつ
こんにちは、皆さんギター可愛がってますか?
理想のギターに出会うためにさまよい続けるアコギの旅人
昭 平令です。
ヤフオクメインで今まで出会ったギターは100本以上になります。
今のところマイベストは
Martin HD-28V
です。予算的に出会えていないギターもまだまだ沢山あります。
自身の小遣いの範囲内ですから、だいたい下は1万円から
上は20万円位のギターしか試奏してません。
いつかはCollingsやMartin D-42,45あたりを手にしてみたいものです。
今回は私の試奏録の中でも比較的マイナーなギターを取り上げて
みました。
KAWASE(マスター) M-100
引用元=プログラマー社長のブログ
私が手にしたには、KAWASE M-100という1970年代のギターでした。
ギター内部のネックジョイント部分に、無造作に斜めに刻印された
型番からM-100であると読み取れました。
写真のM-100は状態がよさそうですが、私が手にしたM-100は
トップのクリアー塗装に一面のウェザーチェックがはいり
毛細血管状態でした。
おかげで5万円ほどで落札できました。
手に取ると、さすがに当時10万円のギターだけあって
ずっしりと重量感があり、造りも丁寧です。
・サイド&バックはローズウッドの単板です。
・トップのクリアー以外は問題なくバックの木目もとても
キレイでいい材を使ってます。
なんでも当時のマーチンのD-28 のレプリカとしては
No1の出来栄えだったらしいです。
SQネックと言って、このギターにはロッドがありませんでした。
早速弾いてみます。
「ジャ~ン。」
おおっ!D-28に負けない位いい音です。
40年以上前のギターですから材も乾ききって、前オーナーが
弾き込んでいたのでしょう、音量も大きいです。
低音の振動が体に伝わるくらい響いてます。
ですが、若干硬い音です。奥行きがないというか音に
粘り、柔らかさが欠けている感じ。
D-28のコピーですからまさしくD-28の音です。
ブレーシングもノンスキャロップですから少し硬い音が
します。
あの時代に良くここまで仕上げたものだと感心しました。
これは長くそばに置いときたいギターだと思っていました。
気に入って、とりあえずトップのクリアーの補修に
取り掛かったのですが、これが大変でした。
M-100の補修
まずトップのクリアーを剥がすことから始めます。
ラッカーシンナーとサンディングペーパーで落としました。
それから、改めてクリアー塗装したのですが、どうしても
クリアーをはじいてしまいます。
サンディングしてはペイントを繰り返しますがなかなか
ペンがうまくノッてくれません。
よく見るとサンディングの下にまだクリアー塗装が残っているようです。
しかもそれがウレタンクリアーのようです。
「これは弾くわ。」
もともとKAWASE M-100の塗装はラッカー仕上げのはずですが、
おそらく前所有者が補修にウレタンを使ったのでしょう。
これを剥がすのに苦労しました。
やっと剥がし終わり、改めてラッカークリアーを塗装し、
乾燥後改めて試奏して見ると、前よりさらに響きが良くなった
ように感じました。
これだけ苦労して補修したM-100ですが、どうしても手に入れたい
マーチンがあったのでその資金のために手放してしまいました。
でも、ヤフオクで落札額の2倍以上の価格で売れたので
まぁ良しとしますが、今でも手放したことを後悔しているギターです。
ああっ、お金持ちがうらやましい!
TACOMA DM-9
TACOMAは1991年創業の比較的新しいギターメーカーです。
その当時、エディーヴァンヘイレンがしきりにコマーシャルして
いたので、いつかは手にしてみたいメーカーでした。
たまたまヤフオクで見かけたDM-9というTACOMAの中では
比較的廉価なグレードですが安く落札できたので手に入れました。
サイド&バックはマホガニー単板です。
ヘッドとブリッジの形が特徴的です。
TACOMA DM-9
製造年は不明ですが、ギターそのものの状態は良かったです。
音は?
簡単に表現するとアメリカンな音です。
そこそこの音量で、カラッとした軽い響き方をしてます。
カナダのシーガルに近い音でした。
タコマはチーフシリーズが人気で、「小ぶりなボディーからは
想像できないような迫力のある音量がある。」と言われていたので
ドレッドノートのDM-9も期待していたのですが、少々期待
はずれでしたねぇ。
もう少し上のグレードならもっと違った鳴りをするかもしれません。
傘下に入ったようで、製造もアジアのものが多いようです。
機会が有ればまた創業当時の、上のグレードを試奏してみたいです。
Alhambra AW-2(だったと思います。)
あまり馴染みのないメーカーかもしれませんが、どこかのネット記事で
「こんなになるギターは今まで出会ったことがない。」
と紹介されていて、ずっと気になり探し求めてました。
やっと手に入れることができたのは、ヤフオクではなく〇倉楽器という
わりと大手の楽器屋さんです。
当時の定価で13万円位のAW-2を9万円ほどで購入しました。
届いた憧れのギターをしげしげと眺めていると、
トップのサウンドホール上部、ネックエンドの右側に割れの
補修跡がありました。丁寧に補修されており、おそらくプロの
仕事でしょうが少しがっかりしました。
ワレ補修の写真もありませんし、説明にも一切触れていませんでした。
音に影響なく、見た目もキレイに補修されているので我慢して
クレームも付けませんでしたが、
せめて事前に補修があることくらいの説明が欲しかったです。
〇倉楽器は二度と利用することはないと固く誓うのでした。
肝心のギターですが
・サイド&バックはオバンコール単板です。
・ヘッドの形が特徴的
・ブリッジのサドルが2分割になってました。
・またブリッジのお尻から弦を差し込むタイプです。
音は?
噂に違わず低音には「ズドンズドン。」と迫力が有ります。
高音は少し伸びが物足りませんが、全体としては大変コスパのいい
ギターだと思いました。
難点は、以前にもチラッとご紹介しましたが、3弦が異常に
切れやすいという事。ペグの形状のせいでしょうか、
新品の弦を張ってチューニングしてたら切れる事もありました。
それ以外は、とてもいいギターだと思います。
さいごに
KAWASE、TACOMA、Alhambraそれぞれマイナーなギターたち
ですがどれも個性があって、いいギターたちです。
まだまだ私の知らないギターは世の中にたくさんある事でしょう。
これからも、もっともっといろんなギターに出会ってみたいです。
(これだからギター収集はやめられない。)
次回も少しマイナーなギターやらメジャーでも面白くなかった
ギターたちをご紹介しますのでよろしく。
それでは。
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