ごあいさつ
ギター弾いてますか?
上達の秘訣は?
抱いて寝ること!(笑)
冗談じゃなくそれくらいギターにいつも触れる事が大事だという意味です。
実際私もベッドの枕元には必ずギターがありました。ネックを握ったまま寝てたことも。
今回はギターの歴史と、アコギファンが憧れるギタリストたちの使用楽器について
書いてみます。
ギターの先祖 「リュート」
ギターの原型となったのは、リュートと呼ばれる古典楽器です。
リュートはルネッサンス初期(1400年代)のヨーロッパが発症とされる
撥弦楽器です。撥はバチのことで、琵琶や三味線、琴、ハープなども
撥弦楽器の部類です。
1コースは単弦だったらしいです。
リュートから派生したのが、中国の琵琶やマンドリン、ギター
だと言われています。どちらかと言えばマンドリンの方がリュートの
原型に近いのかなぁ?
現代のギターの原型
現代ギターの原型は19世紀ギターと呼ばれます。
小ぶりでかわいいギターです。
今のクラシックギターよりずいぶん小さく、ウクレレよりは大きい。
そんなギターです。
この19世紀ギターを現在の形にしたのが、1817年スペイン生まれ
のギター製作家、アントニオ・デ・トーレスです。
これだけサイズが変わると音量も随分違います。
アコースティックギターの誕生
アントニオ・デ・トーレスがクラシックギターを製作した同時期に、かの
有名なC・F・マーチンがXブレイシングを開発し、鉄弦ギターを
完成させたとされてます。
様々な説がある鉄弦ギターの先駆者
1880年ころラーソンブラザーズが、ギターの音量を上げるためにマンドリン
のスチール弦をギターに採用したのがアコースティックギターの始まり
だとする説もあります。
また、1800年代アメリカの黒人奴隷たちが、タバコの箱に棒をつけ
ワイヤーを張ってリズムを取っていたのが始まりだという説もあります。
ただ現在のアコースティックギターに近い形を完成させたのは、
C・F・マーチンで間違いないでしょう。
さらに1800年代末にはオービル・H・ギブソンもヴァイオリン製作
の手法を取り入れアーチドトップのギターを製作してます。
マーチンとギブソンが誕生した、まさしくアコースティックギター業界の
黎明期だったと思います。
アコギの名手の使用ギター
アコギのソリストたちは有名から無名までたくさんいます。
中でも私が個人的に尊敬し愛するギタリストたちをご紹介します。
ただ、単にギタリストの名前を列挙してYouTube動画を貼り付ける
だけなら、ネット上にたくさん紹介されてますので、ここでは
それぞれの使用ギターの紹介をメインに書いてみます。
マイケル・ヘッジス(michael hedges)
アコースティックギターのソリストの中で、私が一番尊敬し、敬愛する
ギタリストです。ヘッジスのギターは何といってもデビュー当時から
弾き込まれていたMartin D-28です。
このD-28 はHedgesによりいろいろ手を加えられ「バーバラ」と名付けられてます。
ナットはブラスに交換され、サドルとブリッジピンも独自のものに変更し、
ライヴ用にサンライズのピックアップと、「FRAP」というピエゾマイクを
採用してます。
「FRAP]とは、
一度ニールヤングのライブで(アメリカの競技場)Southern Manの弾き語りを聴いたときにはとても驚きました。オールド・マーティンの豊かな響きが本当にきちんと拡声(ピックアップ)されているように聴こえました。後で調べてみると、ニール・ヤングのアコースティックギターのピックアップシステムは「FRAP」と呼ばれるピエゾピックアップのシステムで、高音側の3本と低域側の3本を2個のピックアップシステムで拾っている特別なものとのこと。PAに送られた信号は高域と低域で異なるイコライジングがなされバランスよくPAされているのだと思います。とにかくこのFRAPを仕込むには一流のサウンド技術者が2-3日かけてその都度ピックアップとサウンドを調整するらしいです。素晴らしいテックチームを配したプロフェッショナルミュージシャンならきっと私が感動したあのSouthern Manのようなアコギサウンドをライブで再現できるのでしょうが、やはり自分には無理・・・。
Umbrella Companyさんより引用させていただきました。
【その他のギター】
Takamine Tss-30
Lowden L-250
Martin J-65M
ハープギター
代表曲「Aerial Boundaries」のYouTube動画
アンディー・マッキー(andy mckee)
打撃系のギタリストで、ドン・ロスと双璧をなすアンディー・マッキーは、
ヘッジスフリークで奏法もヘッジスの影響が大きい。
ヘッジスをよりパーカッシブに、アップテンポにしたような感じ。
使用ギターはかなり個性的だ。いずれもカナダのギターメイカーのもの。
Beneteau Guitar
Greenfield Guitar
ハープギター
代表曲「Drifting」のYouTube動画
ドン・ロス(don ross)
アンディー・マッキーの少し先輩にあたる打撃系のギタリスト。
やはりマイケル・ヘッジスの影響が大きい。
6弦それぞれにてきしたテンションを持たせるように開発され、ブリッジも斜めにしたり
フレットの形状も独特です。
セーハの時弾きにくいんじゃないの?と思いますが、手の大きな外人には
苦にならないのでしょうか?
使用ギターもアンディー・マッキーとほぼ同じで
Beneteau Guitar
Greenfield Guitar
代表曲「Michael, Michael, Michael 」のYouTube動画
ジャスティン・キング(justin king)
彼も打撃系のギタリストですが、上記の二人よりよりロック色の強いプレイが多い。
妹だと思ってましたが血縁関係はありません。
最近のメインギターは韓国のPRSとハンドメイドギターのKalavinkaが多い。
以前はビンテージマーチン、ローデンを弾いていたようだ。
PRS
Kalavinka Guitar
Martin(1950年代の)D-28 ,ooシリーズ
Lowden O-25C
代表曲「Phunkdified」のYouTube動画
トミー・エマニュエル(tommy emmanuel)
上記3人とは一線を画すスパープレイヤー。
ピック(サムピック)を使用したプレイが多く、ノリのいいロックスピリットを感じる
楽曲が得意なおじさん。
地元オーストラリアのメイトンギターをメインに使用している。
Maton 808 T.E
Maton TE1
Maton EBG808TE
代表曲「Guitar Boogie」のYouTube動画
ジョン・メイヤー(John Mayer)
スティーヴィー・レイ・ヴォーンやジミ・ヘンドリックスに影響を受けた
ブルースギタリストの名手。エレキギター奏者として有名だが、アコギで
奏でるブルースはお世辞抜きでカッコいい。
エレキはフェンダーのストラトキャスターがメイン。
アコースティックギターはマーチンの自信のシグネチャーモデルです。
Martin OM-28JM
サイズ的にはマーチンのDシリーズとoooシリーズの中間的な存在のギター。
少しネックが太く、スケールも長いので弦のテンションも高め。
手のでかいジョンメイヤーには扱いやすいだろうけど。
OM-42は私もいつか手にしたい憧れのギターの一つです。
代表曲「Neon」のYouTube動画
スティーブ・ハウ(Steve howe)
1970年代から活躍するプログレッシブロックバンド「YES」のギタリスト。
彼ほどギターを愛してやまない人はいないんじゃないかというくらいの
ギター好き。
プレースタイルも独創的で「Close to tha edge」でのソロプレイなどは
驚異的です。アコギでは「The Clap」「Mood for a Day」などのソロ曲が
あるが、個人的には「And You And I」のギターが好きです。
普通の人に奏でられるものではないと思います。
【使用ギター】
Gibson ES-175
Gibson ES-345
Martin MC-38(ハウモデル)
代表曲「Mood for Day」のYouTube動画
エリック・クラプトン(Erick Clapton)
説明不要の1960年代後半から活躍する3大ロックギタリストの一人。
MTVで「レイラ」などをアコギで披露し、アンプラグドブームの先駆者でも
ある。
基本はまさしくブルースで、アコギにおいても彼独特のチョーキングを
多用している。クラプトンのギターを一言で言い表すと「渋い!」。
【使用ギター】
Fender startocaster(通称ブラッキー)
Martin ooo-28,ooo-42
Martin ooo-28ECというクラプトンのシグネチャーモデルもありますが
ネックが太くて手の小さい人には弾きにくいギターです。
代表曲「Change The World」のYouTube動画
まとめ
いかがでしたか?
個性的なアコースティックギタープレイヤーはやはり使用するギターにも
それぞれ拘りがあるようです。
ここでは、私が個人的に好きなギタリストを紹介しましたが
世の中にはまだまだたくさんうまいギタリストは存在します。
ただテクニックのみで比較すると彼らより優れたギタリストもいるとは
思いますが、私がうまいと感じるのは、その人の個性とセンスです。
彼らのような音楽を創造することはなかなかできるもんではありません。
ですがいちアコギファンとして、形だけでも、少しでも彼らに近づきたい
と思うおじさんでした。
それでは。
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