暑い季節になりました。
私も長らく副業として、庭の草刈りや庭木の剪定などを行っていますが、この時期になるといつも暑さ対策に苦労してます。
猛暑日が続くとホントに体がおかしくなりそう。しかも年々暑さが増しているようだ。
そこで、遅ればせながら今年は以前から気になっていた空調服を試してみることにしました。
今回は、Amazonで買った4種類の空調服を着て、実際に作業してみた感想と、あなたに最適な空調服の選び方について書いてみます。
空調服とは?
空調服は簡単に言うと、作業着にファンを取り付けたものです。
取り付けたファンによって外気をジャケットの中に取り入れ、体感温度を下げ、発汗を減らし、清涼感を増すような構造になっています。
服の中で小型の扇風機が回っている感じね。
実はずっと以前から空調服の存在は知ってました。
ただ、高価であることと、その効果のほどに懐疑的であったんでしばらく無視していました。
しかし、年々気温が上昇し日差しが強くなり、更に年齢を重ねていくと、さすがに今までの猛暑対策だけでは間に合わないように感じ、いよいよ空調服なるものにトライしようと決めたんです。
空調服のタイプ
空調服には、ベストタイプ、半袖・長袖タイプ、フード付きなどあります。
涼しさではベスト>半そで>長袖の順になりますが、使用環境によっては必ずしも適さないタイプがあります。
私のような庭仕事には、長袖タイプ一択ですね。
空調服の生地
空調服の生地にもいろんな種類がありますが、代表的なのはポリエステル、綿、ポリ綿混紡の3種類が代表的です。
それぞれの特徴は、
- ポリエステル
-
ポリエステルは軽量で丈夫、かつ撥水に優れているという特徴があります。乾きやすく型崩れしにくいので、毎日洗っても大丈夫です。
反面、熱には弱くタバコの火などでもすぐに穴が開いたりします。さらに吸水性は悪く、シャカシャカした肌触りは好みの分かれるところ。 - 綿
-
綿100%の空調服は肌触りがよく、熱にも強く、吸湿性に優れ、耐久性もあります。
ただ、どうしても生地が厚くなり重たくなりますし、洗濯した時に縮みやすいというデメリットもあります。 - ポリエステル・綿混紡
-
混紡素材の空調服は、両方の素材の特徴をかけ合わせた素材で双方のメリットを持ち合わせていますが、同時に綿ほど吸汗性が高いわけではなく、ポリエステルほどの速乾性もありません。
生地もその使用環境(業種)によって選択することになります。
特に気を付けたいのは、火花が飛び散る溶接作業現場などで、必ず綿を選ぶようにしましょう。あとはさほど気にしなくても好みでいいと思います。
空調服のメーカー
空調服のメーカーはたくさんあります。主なものは以下の通り。
- セフト研究所(株式会社空調服) – 空調服*注
- 自重堂、ジーベック、寅壱、アイトスなども同ブランドで発売
- サンエス – 空調風神服
- コーコス信岡、ビッグボーン、大川被服なども同ブランドで発売
- バートル – AIR CRAFT(バッテリー・ファンは京セラインダストリアルツールズ製)
*注 空調服という呼び名ははセフトの登録商標です。
上記以外にも海外製の廉価な製品があふれています。
有名メーカーはやはりクオリティが高く信頼性も高いんですが、その分価格も高い。
安さをとるか、品質をとるか悩みどころね。
セットか?バラ買いか?
空調服は、通常空調ファン・バッテリー・服の三つで構成されています。
販売されている空調服の中には、3点セットのものもありますが、服だけ、ファンだけ、ファンとバッテリーのセットなどバラ売りしている製品もあります。
なので初めて空調服を買うとき、セットで買うか?バラバラで揃えるか?悩んでしまいます。
服のファン取り付け穴と、ファンの直径が合わないとかないのかなぁ?
ほとんどのメーカーはファンの直径を9cmに統一してるようなので、服の取付穴も9cmになってます。(念のため確認はしてください。)
セットの場合これら三つを合わせて購入できますので、悩む必要もありません。
ですが、そこで見落としがちなのは、空調服は着替えが必要になるといううことです。
特に綿の服を買った場合、2~3日着続けるとたくさん汗を吸収し匂いも半端なくなるのは目に見えています。
なので、セットで買った場合でも服だけはもう1,2着用意する必要があります。それならば、あえてセットにこだわらず、服・ファン&バッテリーを好みで選んだ方がいいと思います。
ある程度の品質の空調服はセットで買うと割高になりますしね。
以下は、バートルと空調風神服のセット品例です。
初めてで不安があり2~3万円ほどの予算を考えているなら、有名メーカーのセット買いがおすすめ。
ですが、予算を抑えながら少しでもいいものを選びたいなら、断然バラ買いです。
バラ買いなら、組み合わせが無限にあるので、自分の用途に合わせやすいですしね。
購入した空調服
続いて、私が買った空調服とその使用感を紹介します。
KLIFE(セット)
初めに買ったのは、KLIFEというおそらく中華製の廉価なセット品です。
服は100%ポリエステルです。写真では厚ぼったい感じがしますが、実際は薄手でペラペラした感じ。
ファンとバッテリーを取り付けた様子。
空調服、ファン&バッテリーのセットでAmazonでは5,910円でした。
KLIFEのメリット・デメリット
KLIFEのメリットは、価格です。
初めての方がお試しで購入するにはお手ごろだとは思います。
ですが、服はファンの穴をあけただけの普通の作業着でしかありません。空調服としての細かい工夫は見られません。
またバッテリーは3000mhと容量は十分ですが、パワーがありません。風力は高・中・低の3段階で調節できるようにはなってますが、中の風力でも頼りないです。
電圧が足りないのか?ファンの構造(ペラ)によるものか?はわかりませんが。
空調服を買う場合、サイズには十分気を付けてください。私は洋服のサイズ(ユニクロなど)がだいたいMサイズなんですが、空調服のMサイズはきつかったです。
空調服の機能上、服の中に風を含ませるようになってますので特にウエスト部分は絞ってあります。なので通常よりワンサイズ上を選択した方がいいでしょう。
結局このセットは、サイズが合わなかったので一度も現場で使用せず、知人に譲りました。
Kogeegoo(ファン・バッテリー)
続いて購入したのは、ファンとバッテリーのセットです。
ファン・バッテリーのセットは、バートルや(株)空調服の製品だと2万円前後します。
ファン・バッテリーで2万円もしたら、フルセットで買った方がいいんじゃないか?
と考え、ここは外国製でもAmazonレビュー評価の高い製品を選びました。
Kogeegooは中国製です。
箱の中には、
- ファン
- バッテリー
- コード
- ファンカバー
- バッテリー用ケース
と説明書が入ってました。このセットで、9,584円です。
ファンにはファンカバーが取り付けられます。
このファンカバーは空調服には必須ですよ。
ファンカバーがないと、強力なファンだとなんでも吸い込んじゃうわ。
あと、使ってみてわかったんですが、バッテリーケースが付属しているのもありがたいです。
バッテリーは長時間使っていると熱を帯びてくるし、重たく邪魔に感じる。
なので今は、バッテリーケースにいれてズボンのベルト通しにひっかけています。
Kogeegooのメリット・デメリット
Kogeegooのメリットは、
- バッテリー容量が3000mh
- 風量が16vから最大32vまで選べる
- ファンカバーが付いている
- バッテリーケースがある
- コスパが高い
です。
逆にデメリットとしては、24vでもファンの音が結構ウルさい事くらいです。耐久性については、使用期間が短いので不明ですが。
使ってみると、風量は十分だし、細部の作りも意外とシッカリしている。
バートル エアークラフトブルゾン 春夏用
続いて服を購入しました。こちらはケチらずにまずメジャーなバートルから選びました。
生地は綿100%のリップクロス (リップクロスとは、綿100%のリップストップ生地のこと)です。
リップストップ生地とは主にコットン、ナイロン、ポリエステルなどの素材に、強度が高く太い糸または複数に撚った糸などを格子状に織り込んだ高強度の織物です。この構造により、生地の強度が上がり、ほつれにくく破れにくいのが特徴です。
by trimpark-shimada.com
もともとは、第二次世界大戦中にアメリカで軍服やパラシュートの強化の為に開発されたもので、”裂けても格子部分で止める=rip(裂ける)stop(止める)”このことから「リップストップ」と名づけられました。
なので屋外の激しい作業にも耐えられるようです。
襟元は風が抜けやすく調整できるように工夫されています。
マジックテープによって余分なコードを固定できます。
裏側にはバッテリーポケットの他に、保冷剤なども収納できるポケットがあります。
メリット・デメリット
価格が5,390円するだけあって、空調服として細かいところまで手の行き届いた製品です。
先のKLIFEとは品質の良さが明らかに違いますね。
また、綿100%なので吸湿性も強く汗をよく吸ってくれますし、丈夫な生地なので木に引っかかっても破れたりしません。
ただ、普通の綿と比べて肌触りは少しゴワゴワして好みの分かれるところ。
SUN-S(サンエス) 空調風神服
もう一着も空調服専門のメーカーサンエスの製品を購入しました。
こちらの生地は、綿100%のコットンブロード(目の詰まった平織りの生地のこと、薄手の生地といえども強度があります。)
やはり襟元は風量を調整できるように工夫されています。
不要なコードを留められるマジックテープが2つあります。
バッテリー用のポケットと、保冷材等の入るポケットがあります。
メリット・デメリット
このサンエスの空調服も汗をよく吸収してくれるし、丈夫な服です。価格は5,390円。
ただ、肌触りはバートルのものよりシャカシャカした感じで、個人的には好みではありません。
洗濯するともっとシャカシャカ感が強くなります。
ですが、涼しさ(風通しの良さ)ではサンエスの製品に軍配が上がりますね。
まとめ
暑い夏の屋外作業にぜひ使ってみたい空調服を、私が実際にっ購入して使ってみた感想でした。
こんなに快適ならもっと早くに使ったらよかった。というのが正直な感想です。
予算に余裕があるなら(2~3万円程度)バートルやサンエス、空調服のセットが信頼できて安心です。
今回は以上です。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
それでは
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