こんにちは
ギターの練習してますか?
今回は、ナット同様ギターの音の要でもある、サドルの
リペアと交換について、また皆さんが気になるアコギの
弦についてお話しします。
サドルを交換しよう。
新品のアコースティックギターでもキチンとチューニングされたもの
は少ないです。アコースティックギターにとってチューニングは命
ですから、ここでサドルの交換方法を覚えておくと、あなたのギター
がよりいい楽器に生まれ変わるかも知れません。
・サドル➩ナットと同様、素材に牛骨やタスクなどが有りますが。
私は安くて加工しやすいタスクを使っています。
(サドルは加工していないもので、厚みがピッタリの物を選んでください。
高さや幅は簡単に合わせられますが、厚みが1mmでも違うと合わせるのが
とても大変ですよ。)
・サドルを削るヤスリ、仕上げ用のサンドペーパー・クラフトのこ➩ホビー用の細くて目の細かいノコギリです。
目が細かいほど仕上がりがキレイです。
・オクターブピッチ(*注釈)を合わせる道具。
(専用の道具にイントネーターがありますが、私は6角レンチで代用してます。)
・チューナー➩ピッチ調整に必要です。
リペアに限らず、普段のチューニングにも必需品となりますので
用意しておいてください。1000~2000円位で買えます。
クリップ付きの物が便利です。
・バイス(万力)とバイス台➩なくてもいいですが、あると作業が
格段に楽になります。
・根気➩この作業にはとりあえず忍耐力と根気が必要です。
①サドルを用意したら余分な部分をカット
クラフトのこと言う細い鋸であらかじめ余分な部分を切り落として
下さい。この時、サドルの高さには少し余裕を持たせてカットして
ください。
②6角レンチでピッチ調整
6角レンチを調整する弦の下に添えてオクターブピッチを
合わせます。チューナーを確認しながら、開放弦、12Fのオクターブ
を鳴らし、できるだけ合わせて下さい。6角レンチを前後にずらしながら
だいたいあっている所で、ブリッジピンの端から6角レンチの頭頂部の
長さを、ノギスで測りメモしておきます。
6弦測り終えたら、サドルを差し込み再度ノギスで適性のところに
1弦1弦鉛筆で印をします。
③サドル頭部の整形
②で印を付けた部分が頂点となるように、サドルの頭をヤスリで
整形していきます。あまり鋭角に削ってしまうと山がすぐ欠けたり、
サドルが割れたりすることが有りますので、先端部分はなるべく
丸く(あるいは、1mm幅くらいで平らに)した方がいいです。
下図は分かりやすく極端な例ですが、概ねこんな感じで
1弦づつ整形していきます。
【サドル加工の例】
だいたい2弦はブリッジピンよりに、1弦はホールよりに削ることが多いです。
④仕上げ
後は、1000番のサンドペーパーなどで好みでキレイに
整形してやってください。
ほとんど無理です。だいたいこの辺かなぁ、というところで妥協してください。
私も何度も失敗しながらコツをつかんでいきました。幅が2~4mm程度の調整ですから、限界が有りますので、ある程度の
ところで良しとして下さい。
あまりこだわりのない人は、こういった作業はとても面倒ですので
サドルの頭部を丸く削るだけでもいいですが、こういった作業も
ギターが自分だけの物になる過程の一つですので、是非トライして
みて下さい。
アコースティックギターの弦はどれがいい?
アコースティックギターの弦にもピンからキリまで
様々な種類が有ります。
まずは使用する弦の太さ(ゲージ)を決める。
エキストラライトゲージ
弦の種類 | 弦の太さ |
1弦 | 0.10mm |
2弦 | 0.14mm |
3弦 | 0.23mm |
4弦 | 0.30mm |
5弦 | 0.39mm |
6弦 | 0.47mm |
特徴ーーーー→テンションが低く弾きやすい、初心者におすすめ。
ただ音には迫力がない。エレキギターから始めた人には
馴染みやすい太さです。もう少し細い弦もありますが、
音がペラペラで三味線みたいになりますのでおすすめできません。
ライトゲージ
弦の種類 | 弦の太さ |
1弦 | 0.12mm |
2弦 | 0.16mm |
3弦 | 0.24mm |
4弦 | 0.32mm |
5弦 | 0.42mm |
6弦 | 0.53mm |
特徴ーーーー→アコースティックギターの弦では最もポピュラーな
太さです。高音から低音までバランスが良く、王道の
弦なので廉価な物も多く選びやすいです。
ミディアムゲージ
弦の種類 | 弦の太さ |
1弦 | 0.13mm |
2弦 | 0.17mm |
3弦 | 0.26mm |
4弦 | 0.35mm |
5弦 | 0.45mm |
6弦 | 0.56mm |
特徴ーーーー→弦が太いですから当然太い迫力のある音がします。
その分テンションがきつく、弦も押さえにくいです。
手の大きな人、握力に自信のある人には良いかもしれません。
またその太さのせいで、ギターのネックやボディートップに
余計な負担がかかります。
ほかには、エキストラライトゲージとライトゲージの中間のカスタムライトや
ヘビーゲージというバケモンのように太い弦もありますが、上記の3種類の
太さから自分に合ったものを選んでください。
弦の素材
主にブロンズとフォスファーブロンズ(PHOSPHOR BRONZE)の2種類です。
フォスファーブロンズはブロンズ(銅)に少量のニッケルを加え、錆に強く
耐久性を向上させたものです。
私も一時はこのフォスファーブロンズをよく使ってましたが、
変則チューニングを多用していると普通のブロンズ弦とさほど
耐久性の面で変わらない(2~3日長く持つかなぁという感じ)
ので今は使ってません。
ブロンズ弦一択です。
他にも表面にコーテイング剤を塗って滑りを良くしたり、長持ちさせたり
しているものもありますが、かなり割高になります。音的にも
コーテイングのせいでこもった感じがします。
弦は消耗品です。どんな高級な弦にも寿命が来ますし、1弦切れたた
6本総取り替えです。できるだけ安くていいものを選びたいですねぇ。
しかし、新品の弦を張って初めて鳴らしたギターの音のなんと心地よく
美しいことよ!
ではどのメーカーの弦がおすすめ?
ブランド力もあり、比較的大量に出回っている
(M-140でワンセット700円位)
(マーチンより少し安め)
この二つでしょう。
価格的にも似通ってますし、セット(3~5セット)で買えば
さらにお得です。弦を買う時私がいつもお世話になっているのが、
こちらです。
さいごに
今回のサドル調整も丁寧にやろうと思えばかなり難易度が高いです。
気にされないのであれば、買った時のままでもいいですが、
少しづつ自分のギターに育っていく感覚は、完成した時
喜びもひとしおですよ。
ぜひサドル交換にもチャレンジしてみて下さい。
今回はこの辺で。
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