今回はネットでよく目にするキャッシュの話。
キャッシュにもいろいろな種類があるようです。
- ブラウザのキャッシュ
- サーバーのキャッシュ
- wordpressのキャッシュ
などなど。
ブラウザのキャッシュは、サイトの更新がうまく反映されなかったり、溜まりすぎると容量の小さいスマホの動作に悪影響があるので、定期的に削除したりしているので馴染みはあります。
でも、サーバーのキャッシュやwordpressのキャッシュについては、あまり意識したことがありません。
何が違うのか、どう対処したらいいのかさっぱり分からないわ。
wordpressサイトでトラブルが発生した場合、キャッシュが原因のこともよくあります。
そんな時、キャッシュクリアをするんですが、それがブラウザのキャッシュだけなのか、サーバーのキャッシュなのか、はたまたwordpressのキャッシュなのか分かりません。
そこで今回は、キャッシュの役割と、ブラウザ・サーバー・wordpressのキャッシュの違いなどについてのお話しと、その疑問を解決したいと思います。
キャッシュの役割
そもそもキャッシュて何?
IT用語としてのキャッシュとは、コンピューター上のデータを一時的に保管し、再利用するシステムのことです。
一般的にキャッシュと言えば、ブラウザのキャッシュを連想しますが、例えば、パソコンに組み込まれているメモリーにもキャッシュ機能があります。
キャッシュの役割は、一度読み込んだデータをキャッシュデータとしてハードディスクなどに保持しておき、次に同じリクエストがあった際に再利用すれば、読み込み時間を大幅に短縮できることです。
▼キャッシュについてさらに詳しくは↓
初めてサイトを表示するとき、ブラウザはいろんなデータをサーバーからダウンロードしています。なので1回目のサイト表示には少し時間が掛かります。
そこでブラウザはキャッシュ機能を使って、同じサイトの2回目以降の表示スピードの高速化をはかっています。
ブラウザとサーバーのキャッシュの違い
それではブラウザのキャッシュと、サーバーのキャッシュはどう違うのでしょうか?
簡単に言うと、
「キャッシュの保存場所が違う。」
と言う事です。
もう少し付け加えると、サーバーのキャッシュは、wordpressでレンタルサーバーを使いサイトを運営している方のために、wordpressのサイト表示を高速化する機能です。
ブラウザのキャッシュは、使っているパソコンやスマホなどのデバイスに保存されますが、サーバーのキャッシュは利用しているサーバーに保存されます。
ブラウザにChromeを使っている場合キャッシュは、
C:/Users/ユーザー名/AppData/Local/Google/Chrome/User Data/Profile 1/Cache
にあります。
対してサーバーのキャッシュは、Xseverを使っている場合、
ドメイン名>public_html>wp-content>cache
にあります。
また、サーバーのキャッシュはXseverの場合、保存期間が2分間(特定のファイルは1分間)と極端に短いのも特徴です。
保存期間を長くすると、膨大な容量になるため仕方ないことかな。
2分間だけのキャッシュなら、キャッシュのデメリットをそんなに意識しなくてもいいのかな?
確かに。キャッシュのデメリットである容量増大やサイト更新が反映されないなどの問題も、サーバーのキャッシュについては時間が解決してくれそう。
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wordpressのキャッシュ
では、wordpressのキャッシュとは何なんでしょうか?
結論から言いますと、
wordpressのキャッシュ=サーバーのキャッシュ
と言う解釈でいいと思います。
wordpressのサイトはその構造上、サイトにアクセスがあると一旦サーバー内でサイトを組み立た後表示するという非常に手間な作業を行っています。
なのでその作業をサーバーキャッシュを使って簡略化し、表示スピードを上げているのです。
「wordpressのキャッシュ」という表現は、キャッシュ系プラグインなどの説明として使われることが多いので迷ってしまいますよね。
キャッシュ系プラグインについて
wordpressのキャッシュ系プラグインは、サイトの高速化のために利用している方も多いいと思います。
代表的なプラグイン
- WP Surer Cashe
- W3 Total Cashe
- WP Fastest Cashe
これらのプラグインは、サーバーのキャッシュ機能を強化するものです。
キャッシュの保存期間を調整したり、キャッシュするファイルをカスタマイズしたり、削除をコントロールできたり細かい設定ができるわ。
また、キャッシュの保存フォルダもサーバーのキャッシュフォルダとは別に用意されています。
こういったキャッシュ系プラグインを使って、キャッシュの保存期間を長く設定している場合は、やはり注意が必要だと言う事は覚えておいてください。
個人的な意見ですが、キャッシュ系プラグインは必要ないと思っています。ブラウザにもサーバーにも優秀なキャッシュ機能がすでに備わっているのに。
プラグインは便利な反面、トラブルの原因になることもよくあるからむやみに増やすのも考え物ね。
どのキャッシュを削除する?
では、ブログなどwordpressのサイト表示がおかしくなった、更新がうまく反映されないなどのトラブルがあった場合、どのキャッシュを削除すればいいんでしょうか?
どのキャッシュをクリアするか?
- 通常はブラウザのキャッシュクリアのみ
- プラグインを使っている場合は、ブラウザとサーバーのキャッシュクリア
以上のようになります。
ブラウザのキャッシュを削除する方法は↓
Xseverのキャッシュを削除するには、サーバーパネルにログインし
高速化の中の「サーバーキャッシュ設定を選択、対象のドメインを選択後、キャッシュ削除タブをクリック、
すると、
上図の画面に移るので、削除するボタンを押すだけ。
なおプラグインのキャッシュ削除は、それぞれの設定画面からできます。代表的な「WP Super Cashe」の場合、
上図のように、ダッシュボードのツールバーにある「キャッシュを削除」を押してもいいし、設定画面にあるキャッシュを削除ボタンを押してもOK。
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まとめ
何を隠そう、実は私もつい昨日まで、サーバーのキャッシュとwordpressのキャッシュは別のものだと思ってました。
サイトの運営者にとっても、サイト訪問者にとってもキャッシュ機能は、サイトスピードを向上させるという面から大変ありがたいものです。
ただサイト表示などのトラブルに出くわした場合、少なからずキャッシュを削除する必要が出てきます。
そんな場合、それぞれのキャッシュの役割・性質を理解したうえで対処することが大事なのではないでしょうか。
今回は以上です。
この記事がどなたかのお役に立てればうれしいです。
それでは
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