ごあいさつ
ご無沙汰してます。
このコーナーに投稿するのも久しぶりです。
みなさんギター弾いてますか?
そして大事に育ててますか?
今回は、私のジャパンビンテージアコースティックギターの
試奏録の続きをご紹介します。
Asturiasギター
正直に申しまして、私が試奏したのは15年くらい前のギター
だったのでビンテージのカテゴリーに入らないかもしれません。
ところでビンテージギターって何年前からビンテージになるのかなぁ?
もともと、「当たり年のワイン」を「ヴィンテージ・ワイン」と呼んでいたことに始まり、転じて、名品や、希少品、その当時話題になったアイテムや、年代ものの楽器やカメラなどを「ヴィンテージ」と呼ぶようになりました。
「ヴィンテージ」は、約20-25年以上経過したものと言われています。でも、ヴィンテージもまた、高級品とは限りませんが、もとは「価値ある古いもの」を指します。
引用元=https://mirai-vintage.com/antique-vintage/
らしいです。
話がそれましたが、アストリアスです。
私が手にしたのはD-プリウォーとEC-カスタムで
す。
D-プリウォー
2008年のものをヤフオクで新品の半値以下で落札。
トップはシトカスプルース単板
バックはローズウッド単板
ペグはGOTHO、ピックガードはトーティスを使用し
なかなか高級なスペックでした。
届いたのは専用ハードケースに入った状態の良い物でした。
ハードケースも高級感があってしっかりしたものです。
ヘッドにはトーチインレイが施されなかなかいい雰囲気です。
さて音は?
1,2弦の高音部は伸びが有ってキレイな鳴りをしてます。
ただ5,6弦の低音の迫力はあまり感じられません。
ドレッドノートのなり方ではないような気がします。
全体のバランスとしては優れたギターですが、私の求める
ドレッドノートのドスンとした迫力には物足りなさを
感じました。
弾きながらふと思いました。
この音は、K・ヤイリの音だ。
万人受けする優しい鳴り方はまさしくK・ヤイリです。
今の日本の手工ギターの鳴り方は似てくるのかなぁ?
と思いました。
EC-カスタム
続いて手にしたのは、マーチンのooo-28を模したEC-カスタムです。
マーチンのooo-28は以前2本ほど引いたことが有りますのでその
おとは良く分かってます。
EC-カスタムはマーチンより優しい音です。
ooo-28は小柄なボディーで一生懸命鳴ってくれましたが
EC-カスタムは音量自体も若干小さめでキレイには鳴り
ますが、少し迫力に欠けます。
これもK・ヤイリの音に近いような気がします。
D-プリウォーもEC-カスタムもさすがに手工だけあって
造り込みは丁寧で、しっかりとし高級感が有りますが
個人的には低音の鳴りに不満の残るギターでした。
鳴り方をするギターだという印象です。
GIBSON J-45
私が手にしたのは、1980年代と2000年代初期の2本です。
どちらもJ-45で状態も良かったです。
2000年代初期のGibson J-45
初めてギブソンを手にしたのは、2003年のJ-45
でした。Gibsonロゴの段ボールの中に、Gibsonロゴの
ハードケースに入ったJ-45を抱えてみると、
「軽い。」というのが第一印象です。
トップはスプルース単板
サイド&バックはマホガニー単板
J-45の特徴はボディー上部の肩の部分がラウンドショルダー
になっていることと、ブリッジが普通のギターの向きとは
反対に取り付けられていることです。
さっそく弾いてみます。
んんっ?音に伸びがありません。
マーチンで言うと「ジャラ~ン。」という感じが、
このギブソンは「ジャリン。」
極端に表現するとそんな感じです。
ブルースにサスティーンは不要です。
ジャカジャカ激しくストロークすることの多いブルースには
Gibuson J-45の鳴りがよくマッチします。
枯れた箱なりとでもいうか、ギターの音がボーカルを
押しのけて主張しすぎない心地の良いジャキジャキ感が
あります。
ただ私の好みではありませんでした。
Gibson=Rockというイメージだったのでもっと低音に
迫力がある音を想像してましたが、どちらかといえば
軽い音です。
ブルースのボーカルバックでシャカシャカかき鳴らしたり
スライドギターで楽しむには向いていると思います。
正直、「Gibsonてこんな音か。」とガッカリしました。
が、待てよ。
もっと古いビンテージのGibsonはとても鳴るという噂
を聞いたことがあるぞ。なら、もう少し古いGibsonを
探そう。
ということでヤフオクでくまなく検索しましたが、
1960年代のJ-45はバカ高く50~60万円は平気でします。
ならば1970年から1980年のJ-45を。
というわけで、1980年のJ-45を落札しました。
Gibson J-451980年
こちらは20万円を切る値段で手に入れました。
専用のハードケースを開けると右のラウンドショルダー部分
のペイントが少しはがれてトップにはウェザークラックが目立ち
ましたが、他はまずまずの状態です。
期待を込めて弦を張って「ジャラ~ン。」
「、、、。」
2000年ものとほとんど変わらない音。
1960年代の音はわかりませんが、この時私の選択肢に
「Gibsonはないなぁ。」と強く思いました。
J-45はどちらもピエゾマイクがあらかじめセットしてあり
アンプを通してライブで即戦力になるギターではあるけれど
ソロギターで聞かせる音ではありません。
も悪いです。ペイントもブレーシングも処理が荒い。
ブランド力は認めますがギターとしてはその価格に
見合った価値を見出せません。
(1970年代以降量産するようになった影響かも知れません。
いつかは、1960年代のギブソンを試してみたいです。)
まあそれも個性としてその鳴りに愛好家もたくさんいますので
あまり批判はしたくありませんが、私の個人的な意見ですので
お許しください。
おわりに
今回はギブソンの批判ばかり書いてしまいましたが、もう少し
いい個体に出会えばまた印象も変わるかもしれません。
ただ、ギターそのものの造りを見たときギブソンの
経営方針に疑いを持ったのも事実です。
最近倒産寸前まで追い込まれているそうですが、
ファンの多い伝説的な老舗ですのでなんとか再建
してもらいたいものです。
次回はもう少しマイナーなギターについてお話しします。
それでは
と言うらしいです。ギターの中にも古いだけで単なるガラクタ
のような『ブロカント』をたまにヤフオクで見かけます。
しかも結構いい値段がついていたりします。ご注意を。