2023年の暮れあたりから、YouTubeを見ていると警告が出るようになりました。
「広告ブロッカーの利用は、YouTubeの利用規約で認められていません」と表示され動画が視聴できなくなります。
私も以前から、ChromeでYouTubeを見るときは動画が中断されるのが嫌で、「Adblock」や「Adblock Plus」、「YouTubeのための自分好み」などのChromeの拡張機能をインストールして広告をブロックしていました。
YouTube側も広告ブロッカーには苦慮していたようで、バージョンアップにより「Adblock」や「YouTubeのための自分好み」などはブロックができなくなったりしていました。
今現在もYouTube側と広告ブロッカー側の応酬はイタチごっこのように続いているようです。
そんな状況に業を煮やしたYouTube側は、前述のように広告ブロッカーを利用していると動画を視聴させないという強硬手段に打って出たんです。
最近はもっぱらBraveで見るようにしていたけど、やっぱり警告が出てくるようになった。
今回はそんな広告ブロッカーの現状と、YouTubeの警告の対応策について書いてみます。
警告を出さないようにするには
実は、YouTubeの警告を確実に出さないようにする方法は以下の2つしかありません。
- 広告ブロッカーの使用を止める。
- Premium会員になる。
YouTubeのPremium会員とは
YouTubeのPremium会員は、会費を支払うことによっていろんな特典が受けられる制度です。
- 広告の非表示
- オフラインで動画再生ができる
- バックグラウンドで再生できる
- YouTube Musicプレミアムを利用できる
などです。
会費は個人プランが1,280円/月、ファミリープラン(5人まで)が2,280円、学割*注だと780円です。
*注 学割が適用されるのは、大学生・専門学生など全日制でSheerIDに認証されている学校になります。また期間は4年間まで。
広告の非表示目的に毎月1,280円払うのもなぁ。
月500円程度で、広告非表示だけのプランなら会員になるかも。
また、YouTube Premiumには3ヶ月間の「無料お試し期間」があるのでそちらで試してみるのもいいかと思いますが。
広告ブロッカーのアカウント停止について
「広告ブロッカーを使い続けるとアカウントが停止されるんではないか?」と心配している方も多いでしょう。
以下にその答えとなるような参考サイトを掲載しましたので参照してみてください。
Twitter上でもアカウントを停止されたという報告は聞かれません。
ただ、今後アカウントの停止まではいかなくても、動画の視聴ができなくなるような措置が取られる可能性はありそうです。
YouTube側の最近の対応
YouTube側も広告ブロッカーの現状には苦慮しているようで、警告だけではなく動画の読み込みを遅くするという対抗手段(強硬手段)に出てきました。
上記のようにTwitter上では動画再生が遅くなったという報告が多く見られます。
でも私のBraveでは、あまり読み込みが遅くなったような感覚はまだないけど。
YouTubeの視聴者の利用環境(ヘビーユーザー?)によって対応が異なるのかしら?
これらのYouTubeの嫌がらせに近い対応を見ると、広告ブロッカーに対する本気度がうかがえますね。
対抗措置
Premium会員にはなりたくないし、広告のブロックはしたい場合どうすればいいのか?
広告ブロッカーの現状とともに対応策を書いてみます。
AdblockやAdblock Plusなどのプラグイン
有名なAdblockは以前使ってましたが、ある時から広告ブロックしなくなったんで今は使ってません。
YouTubeのための自分好みは、2020年頃には使えなくなって以降使っていません。
今はChromeではAdblock Plusを利用していますが、現在のバージョン3.22.1では警告も出たり出なかったりしておりますが、再生速度が遅くなるような事ありません。
利用者の多い広告ブロッカーほど、YouTube側の対抗措置も速く行われているような気がする。
今後YouTube側もバージョンアップによりこれらのプラグインの効果が無くなる可能性はありますが、現状Adblock Plusについては広告をブロックし、視聴できています。
ブラウザ
広告ブロック機能を備えたブラウザとして代表格のBraveですが、最近やはり警告が出るようになりました。
ただ現在、警告は出ますが無視しても普通に視聴できています。
Braveユーザーの中にも、動画再生が遅くなる症状を経験している人がいるようです。
ユーザーによって症状が出たり出なかったり。
そんなユーザーの中には、次のような対策をしている猛者もいるようです。
パチスロの攻略法ですか?
Braveコミュニティでは、
Braveでもyoutubeから広告ブロックを解除するよう強要され、実際に読み込み不能になられている方もおられるようですね。
by Braveコミュニティ
その場しのぎに過ぎないとはおもうのですが、googleアカウントからログアウトした状態での利用であれば利用可能かも?
自分はあと3回観たらアウト、の表示が出てからログアウトした状態での視聴を継続してみたところ、利用停止は受けませんでした。
かも、としたのは、既に利用停止された方に対してはどのような状況になるか把握できていないためです。
現状、IPアドレス等ではなく、アカウントで管理している模様、というご報告です。
ご参考になれば幸いです。
ということで、Braveとしては今後も広告ブロッカーとして対応し続けるようです。
広告ブロックのブラウザとしてはほかにもVivaldiがあるので、使ってみるといいわ。
でもあんまり利用者が増えるとYouTubeにマークされるかな?
その他の対策
前述の広告ブロッカープラグインやブラウザ以外にも、いろんな対応策が有志によって考えられています。
広告の倍速再生
広告をブロックするんではなく、広告の再生時間を極端に速くしてくれるプラグインもあります。
Chromeの拡張機能としてWebストアで無料配布されているAd Speedupは、広告を16倍速で再生したり、広告の音声をミュートできたり、スキップボタンをクリックせずともスキップできるなどの機能を備えています。
同じくChromeの拡張機能として、video speed controllerというのもありますがこちらは広告をスキップするというよりも再生速度をコントロールできるだけのものです。
ただし、Ad Speedupも最近YouTubeに睨まれているようで、
というような投稿もあり、正常に機能しないかもしれませんね。
User-Agent Switcher
Chromeの拡張機能*注に、「User-Agent Switcher」というのがあります。
*注 Firefoxにもあります。
ユーザーエージェントとは利用しているウェブブラウザの種類等のことで、User-Agent Switcherはブラウザを自由に変更することができます。
Chromeを使っているときにUser-Agent SwitcherでWindows Phone8に切り替えると、広告ブロッカーの警告を回避できるようです。
Chromeで実際に使ってみた。確かに効果はあるけどPCでは表示がおかしくなるね。
AdblockとBraveの併用
Adblock から YouTube を許可して Brave ブラウザで視聴することで、YouTube のAdblock 対策を回避できる場合があるようです。
これは私も試してみましたが、今のところ確かに警告も出ていません。
番外編(マイアドセンター)
これは厳密には広告ブロッカーとは言えませんが、見ている広告を非表示にできるGoogleが提供するツールです。
マイアドセンターは、Google関連サイトやYouTubeの広告に対してのみ有効な、広告表示のカスタマイズ機能です。
ただし広告のブロック機能としては弱いです。
詳しくは別記事で説明します。
まとめ
YouTubeと広告ブロッカーの現状とユーザーの対応についてお話ししました。
ところで、YouTubeは言うまでもなく広告による利益によってサービスを提供しています。これは、動画配信者(ユーチューバー)も同様です。
なので、ユーザーはそのあたりを考慮して広告の配信にも理解を示すべきですが、問題は現状の広告の質と表示のあり方にあるような気がします。
以下は、YouTube広告の現状と品質低下の原因について詳しく書いているサイトです。
また、YouTube視聴者が広告を不快(ウザイ)に感じる原因として、
- 画面を占有しすぎる帯広告
- 極端に長い(数分)広告
- 詐欺まがい(情報商材・投資など)の広告
- 動画を何度も中断させる広告
- 同じ広告を何回も表示させる
- エロティックな表現、グロテスクな描写
などが上げられます。
YouTube側もこのあたりを考慮し、ユーザーに不快感を与えるような広告表示のあり方を考え直す時期に来ているんじゃないでしょうか?
動画の投稿者は広告表示をカスタマイズできないのかなぁ?
あと、プレミアム料金の見直しもしてほしんだけど。
これからもYouTubeと広告ブロッカーの攻防は続くでしょうけど、視聴者(ユーザー)あっての動画配信であることは間違いないんで、YouTubeにはもう少しユーザーの声に耳を傾けてほしい気はしますね。
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