国際小包は特別なことでもない限り、そうそう送る機会はないと思います。
なので、
- 「送り状はどう書くの?」
- 「料金はいくらかかるの?」
- 「どれくらいで届くの?」
と悩みは尽きません。
私は、嫁が中国人なので中国へ小包を送る機会が結構あります。
そこで、
国際小包を送る際の条件(中国)
日本郵便では国際小包の郵送可能な条件があります。
条件は郵送する相手国によっても違いがありますが、ここでは中国の場合について説明します。
- 大きさ 段ボール箱3辺の合計数値に制限があります。
- 重さ 30㎏までと覚えておきましょう。
- 品目 危険物、食品などは送れません。
それぞれ詳しく説明します。
荷物の大きさ
荷物の大きさにも制限があります。中国では、長さ*注は1.5m以内です。
*注 ここでいう長さとは、段ボールの一番長い部分の長さです。
さらに長さ+高さ+幅の3辺の合計が3m以内になります。
・例 長さ100cm+高さ50㎝+幅50㎝=200㎝ならばOK。
3辺の合計が3mあれば、かなり大きな荷物でも大丈夫。
国際便の飛行機にあづけられる荷物の3辺合計はおよそ1.5mまでだから、それ以上の荷物は国際小包で送りましょう。
スーツケースのサイズと比べても一番大きなLLサイズよりも大きいですよ。
重さ
荷物の重さは、中国宛てではEMS、航空便(SAL)、船便とも30㎏以内となります。
送れない品物
国際便には送れない品物が結構あります。
国際郵便で最も気を付けたいのが、送れないものを知ることです。
せっかく高い送料払って送っても、返送されたり廃棄されることもあるからよ~く理解してね。
どの国にも共通して送れないものは禁制品と呼ばれてます。
アルコール成分の多い化粧品やリチウムイオンバッテリーのノートパソコン・タブレットなどは気を付けて。
また、禁制品以外でも規制品と呼ばれ国によってさらに禁止されている品物もあります。
カップヌードルが送れなかったという話も聞きます。食品類は気を付けてね。
禁制品、規制品の詳しい確認は日本郵便のホームページからできます。
もし違反したら
もし禁制品や規制品を送ってしまったらどうなるんでしょう?
これも国によって対応が異なるようですが、
- 通常は税関で止められ、本人に通達される。
- 滅却処分(焼却・廃棄)されて返金されないこともある。
- 最悪の場合には法律で処罰される。
このようになってますのでくれぐれも気を付けてください。
意外な落とし穴
私も気が付かなかったんですが、意外と知られていない落とし穴があります。
それは、包装材(段ボール箱、袋等)の図柄です。
日本郵便によると、
肉製品・野菜・果物等の絵が入った包装材、箱を再利用することは、禁制品が封入されていることを想起させることから、お引き受け出来ないことがございます。
by 日本郵便
となっています。
ええっ!段ボールの図柄まで気を付けないといけないなんて知らなかったわ。
発送方法と料金
日本郵便の国際荷物発送サービスには、手紙や書類、小さな荷物(2㎏未満)、大きな荷物(2㎏以上)などによっていろいろありますが、ここでは大きな荷物(2㎏以上)について説明します。
発送方法は、EMS、航空便、SAL、船便の4種類です。
荷物が届く速さに比例して、配送料金も高くなります。
EMS>航空便>SAL>船便
です。
*2023年6月現在、中国への運送方法は、EMSと船便だけになっています。
送る荷物が5㎏と10㎏を例にして、EMSと船便の日数と料金を比較してみます。
EMS | 船便 | |
---|---|---|
かかる日数 | 3~4日 | 1ヶ月前後 |
5㎏ | 6,400円 | 3,400円 |
10㎏ | 10,600円 | 5,400円 |
速さで選ぶか、料金で選ぶか難しい所ですね。
参考までに、私は5㎏未満の荷物はだいたいEMSで、5㎏以上の時は船便で送ってました。
いつもすまないねぇ。
私の経験上ですが、船便で送る場合、中国のクルーによる荷物の取り扱いはとても乱暴です。段ボールの角が無くなったりしているのは当たり前、中には穴が開いてることもありました。なので梱包は緩衝材などでできるだけ丁寧にしておきましょう。
配送料金以外で気を付けること
配送料金も気になりますが、それ以外にも知っておいた方が良いことがあります。
一つは、内容品が20万円を超える国際郵便物の場合事前に申告が必要になること。
内容品の合計価格が20万円を超える郵便物を「外国に向けて送る」、「外国から受け取る」ためには、税関に輸出入の申告を行い、許可を得る手続きが必要です。
by 日本郵便
二つ目は、荷物の金額や種類・量によっては受取人に関税や消費税が課せられる場合があること。
国際郵便にかかる通関料、関税および消費税海外に物品などを送られる場合、海外から物品を受け取られる場合には、その物品の金額や量によって関税や消費税が課せられ、さらに名宛国の郵便事業体による通関料が請求されることがあります。これら関税等は受取人さまのご負担となりますので、ご了承ください。
by 日本郵便
実際、荷物の量が多いとき中国の受取人が1万円ほど請求されたことがありました。
これはその国の税関の裁量によるところが大きいのかなぁ?ハッキリした基準はわかりません。
送る荷物によっては、受取人にもお金が必要になることがあると覚えておいてください。
荷造り
それでは小包を準備していきましょう。
用意するもの
荷造りに用意するものは以下になります。
- 段ボール
- 緩衝材(新聞紙、エアパッキンなど)
- 梱包用テープ
- ラッピングフィルム
- 計り(体重計でいい)
- メジャー
・段ボールは使用済みのものでもいいし、ホームセンターでもいろんなサイズがお安くそろってます。
・緩衝材は、古新聞で十分ですが、大切なものはエアパッキン(プチプチ)でしっかり梱包しましょう。
・梱包用のテープは、幅10㎝位の廉価なテープ十分ですが、紙製のテープはちぎれやすいので避けましょう。
・ラッピングフィルムは、補強(水没や破損から守る)のため最後に段ボール全体をグルグル巻きにするのに使いますが、必須ではありません。嫁は必ず使ってますが。
・メジャーで段ボールのサイズを確認し、計りで重さも把握しておきましょう。
荷造りで気を付けること
- 中身がゴトゴトしないように緩衝材をシッカリ詰める。
- 梱包テープは段ボールが開かないようにシッカリと貼り付ける。
- ラベルに申告した品目や数量に間違いがないかよく確認する。
- 壊れやすい物、高価な物、貴重品はできるだけ送らない。
- できれば品物の写真を残しておく。
以上が注意点です。
私は荷造り前に品物を全部写真にとって保存してますよ。
万が一品物が紛失した場合などのトラブルに備えるのに有効ね。
送り状の書き方
国際小包を送る際、一番わかりにくいのが送り状(ラベル)の書き方ですね。
中国は名前も住所も英語か中国語で書きます。英語表記だとピンインが分からないと苦労しますよ。
2021年1月から通関電子データの送信が万国郵便連合において義務化され、2024年3月から手書きの送り状は使用できなくなります。
去年の年末あたりから地元の郵便局でも、手書きの送り状は受け取ってもらえなかったわ。
なので送り状は日本郵便ホームページの「国際郵便マイページサービス」からラベルを印刷しましょう。
国際郵便マイページサービス
送り状(ラベル)を作成するために、まずは「国際郵便マイページサービス」に会員登録をしておきます。
「国際郵便マイページサービス」のログインページから、個人のお客様をクリック、
個人情報を入力すればすぐに会員登録できます。
会員登録できたら、改めて「国際郵便マイページサービス」のログインページからログインしてください。ログインすると、
上図のような画面が出ますので、「送り状作成」ボタンを選択クリックします。すると、
上図のような画面が出たら、ご依頼主の入力ボタンをクリックしてあなたの情報を入力します。(宛名の書き方は後程説明します。)
必要事項を入力したら、画面下の次へボタンをクリックしつぎは「お届け先」の情報を入力します。
「お届け先」を入力したら次へボタンを押して内容品の入力画面に移ります。
内容品入力の画面が出たら、まず発送種別(上図では国際小包)を選んで、次に発送方法(ここでは船便)を選択します。
その後、内容品目について詳しく入力していきます。
❶ 内容品名
内容品名は英語で記入します。英語訳が分からない場合は、上部の「内容品の英語訳(単語帳)をクリックすれば、ほとんどの品名が検索できます。
❷ 単価
単価は日本円で記入します。正確でなくてもおおよそで結構です
❸ 個数
同じ品目が数個ある場合は正確に個数を入力します。その前にある重量は、わからなければ記入しなくてもOKです。
品目の種類が複数ある場合は、横の追加ボタンを押して同じように記入していきます。
❹ 内容品種別
内容品種別欄は、該当する種類をプルダウンメニューから選択してください。わからなければ「その他」を選びましょう。
❺ 内容品総額
内容品総額欄は、品目の合計金額を記入するんですが、各品目の金額を入力していけば自動で合計金額を計算してくれています。
宛名の書き方
わかりにくい宛名書きの書き方を説明します。
依頼主も受取人も基本は英語表記(ローマ字表記)になります。中国へ送る場合、受取側は中国語(繁体字・簡体字)でも大丈夫です。
私は嫁さんにピンインを教えてもらって、ローマ字で書いてました。
私が送るときは中国語だったわ。
ピンインが分からない場合は、日本語や繁体字をピンインに変換してくれるサイト↓がありますので、参照してみて下さい。
依頼主(送り主)の住所の書き方
必須のマークがついてる箇所は必ず記入してください。
❶ 名前
名前は、英語表記なので「名」「姓」の順に書きます。
・例 山田 太郎 ⇒ Tarou Yamada
❷ 郵便番号
郵便番号を書いて右横の住所設定ボタンを押すと住所が自動入力されます。*自動入力されない住所もあります。
❸ 番地、町名、〇丁目
初めに番地、次に町名そのあと〇丁目と書きます。
・例 110 ○○-cho 3-choume
町も丁目もハイフン「-」を付けて日本語読みでローマ字表記すれば大丈夫。
町名の後に字名がある場合は、110 azamei ○○-cho のように書きます。
❹ 区市町村名
区市町村も日本語読みのローマ字表記でOK。
市⇒shi 、区⇒ku、郡⇒gun
・例 神戸市⇒Kobe-shi 杉並区⇒Sugimami-ku 安芸郡⇒Aki-gun
❺ 都道府県名
都道府県名はプルダウンで選択できます。
❻ 電話番号
電話番号は「+」記号の後に日本の国際番号「81」を付け加え、自身の電話番号の先頭の「0」を省略して記入します。
・例 090-1234-5678なら+81-90-1234-5678のようになります。書き終えたら下の次へボタンを押し、お届け先の住所記入に移ります。
お届け先住所の書き方
❶ お名前
名前は中国語か英語(ピンイン)で「姓」「名」の順に書きます。
・例 習近平(繁体)⇒习近平(簡体)⇒xi jin ping
❷ 国名
国名はプルダウンで選択できます。
❸ 番ー号、町名、〇丁目
番ー号、町名、〇丁目を書きます。
中国はマンション(団地)が多いため、番地が「部屋番号」「号棟」で表記されることが多いです。
・例 20-4-101⇒20号棟郡の4棟目の101の部屋
❹ 区市町村名
区市町村名を書きます。
・例 中国語なら○○区、○○市⇒英語なら○○ku、○○shi
③、④に関しては現地の中国人に確認するのが確実です。また詳しく調べたい方は、こちらのサイトがとても参考になりますよ。
❺ 連絡先電話番号
電話番号は必須ではありませんが書いておく方が安心です。
「+」の後に中国の国番号「86」、その後に電話番号を書きます。
・例 +86-123-4567-8900
お届け先住所を書いたら、下の次へボタンをクリックし、品目の入力に移ります。
まとめ
わかりにくい国際小包の送り方を説明しました。
日本郵便で国際小包を送る際に注意することを簡単にまとめますと
- 禁制品・規制品をよく理解する。
- 荷物の取り扱いが乱暴なことは覚悟する。
- 高価なもの、貴重品は送らない。
になります。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
以下の公式サイトもよく読んでくださいね。
今回は以上です。
それでは
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